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環日本海物流ゴールデンルート
伏木富山港は国際定期コンテナ航路である。1984年にロシアのボストーチヌイ港と結ぶロシア極東航路、1988年に東南アジア航路、1990年に韓国航路、1996年に中国航路、2007年に中国・韓国航路が開設された。ロシア極東航路は、2010年にラストポート(外国航路における日本側での最終寄航地)となった。船に貨物を積み込んだ後に他の港へ立ち寄ることがなくなり、輸送日数が短くなった。
① 中国、韓国、ロシアの経済成長に伴い、日本海を通じた交易も発展する。ゆえに、日本海側港湾において「伸ばすべき機能の選択と施策の集中」と「港湾間の連携の深化」を通じて対岸諸国の経済発展をわが国の成長に取り入れることは重要である。
② 東日本大震災の際には、被災地の生活や産業活動の維持のために日本海側港湾が太平洋側港湾の代替機能を果たした。その経験を踏まえ、災害に強い物流ネットワークを構築することも重要である。
伏木富山港は①、②の議論を経て2011年11月に日本海側拠点港となった。日本海側の各港湾をけん引する「総合的拠点港」5港の1つに選定されたほか、「国際海上コンテナ」「国際フェリー・国際RORO船」「外航クルーズ(背後観光地クルーズ)」の3項目で「機能別拠点港」として選定された。
伏木富山港を拠点として①ウラジオストク港~シベリア鉄道、②環渤海港~中国東北部、③上海港~台湾・香港~東南アジアの3ルートを環日本海物流ゴールデンルートとよぶ。
地図の出所:富山県 土木部 港湾課「とやま経済月報」2012年8月号

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